四王寺の森

鏡ヶ池

増長天礎石群のすぐそばにある池で、円形の大きなくぼ地に水が湧き出しています。
山の上のほうにありながらどんなに日照りが続いても水が枯れたことはないと言われています。
1994年に全国を襲った大渇水で福岡も大きな被害を受けましたが、その時も鏡ヶ池の水が枯れる事はありませんでした。

雨ごい池と伝えられる「鏡ヶ池」には雨乞いにまつわる伝説があります。
日照りが続くときは、この池の底に沈んでいる鏡を取り出して祈り、あるいは、池の中に鏡を投げ入れて雨降りを祈ったといわれています。

桜の園・シャクナゲの森

桜の園には、ベニシダレザクラやサトザクラが多数植栽されており4月始にセンター周辺は、桃色に染まります。

シャクナゲの森は、漏刻の池の右斜面や展示館裏の斜面に、ツクシシャクナゲが100本程、4月中旬に咲きます。

紅葉の森・悠久の森

四王寺の紅葉は11月中旬から下旬にかけてが見所です。
樹木の種類はカエデ、モミジ、ヌルデ、イチョウ、コナラ等。
冷え込んで日当たりがよくなると一気に色づき始めます。
宇美町からの道をたどれば紅葉の並木が連なる絶好のスポットになっています。

ユリノキ、メタセコイヤ、アメリカフウ、オオシマザクラなど80余種が植樹されています。
遊歩道も幾筋も作られており、四季折々な森を楽しむことが出来ます。

また展望広場、野外音楽堂、毘沙門堂、百間石垣もこちらからアクセスできます。
登山道も用意されており緩やかなコース、階段のある急坂のコースがあり、体力に合わせて目的地へ向かうことが出来ます。

車の場合は大野城市総合運動公園から体育施設を横に抜けると、県民の森乙金駐車場があり、こちらを起点にすると便利です。

野鳥の森

四王寺山に飛来する様々な野鳥達

四王寺山一帯で70種ほどの野鳥が観察されています。

生活する場所も様々で、川や池などの水辺を好むもの、草原や森林を好むものもあり、公園内のあらゆる場所で野鳥の観察が出来るでしょう。

キビタキ

キビタキは空中で虫を採り、元の枝に戻って来る華麗な空中ダンスを披露してくれます。
縄張り意識がとても強い野鳥です。

アカウソ

学問の神様、菅原道真公のお使い鳥と伝承のあるウソも観察することが出来ます。
喉が赤いのは雄で、丸っこい愛嬌のある姿です。

タゲリ

頭に槍が刺さっている様に見えるのはタゲリ。
ひろい水田跡などに群れで生活しています。
足で地面を叩いてミミズを追い出して食べている様子が名前の由来とされています。

マヒワ

スズメほどに小さな体のマヒワ。
植物食で果実や芽、種子を食べます。
群れで餌を食べることが多く集団で一つの木に移動してついばみます。

ルリビタキ

青い毛が美しいのは雄のルリビタキ。
岩や枯れ枝にとまり、尾を小さく振る人なつっこい野鳥です。
明るい林より暗い林を好みます。

このほかにも四王寺の森では、一年を通して様々な野鳥が訪れ、多くの人を楽しませてくれます。